突然ですが、あなたの故郷にはどんな方言がありますか?可愛いと言われているのは京都弁や博多弁ですね。
我が故郷の北海道にも色々な方言があります。
札幌や旭川といったところではほぼ標準語です(多分)(自分たちがそう思っているだけかもしれない)。
函館など、海に近いところはちょっと訛りが強くなります。
今回ご紹介するのは、おそらく北海道では誰しもが使う方言です。
それは、「押ささる」。なまら便利なこの言葉、これは是非とも全国の皆さんに使って頂きたい。では意味と使い方についてレクチャーしましょう。
…え?いらない?
「押ささる」って標準語じゃないの?実はこんな意味!
「押ささる」には三つの意味があります。
- 自分の意思とは関係なく何かが起きてしまった
- すでに〜してある
- 〜できる
それでは、ひとつずつ使い方の例を見てみましょう。
その1:自分の意思とは関係なく何かが起きてしまった
エレベーター内にて。
はい。これを標準語に直すと、
こんな意味になるんです。
ここで重要なのは「自分の意思とは関係ない」というところです。
無意識下での出来事、という意味を簡単に伝えることのできる便利な言葉なんです。
- うわー新品のノートの表紙に油性ペン書かさっちゃってる…
その2:すでに〜してある
ある装置の説明にて。
ちょっと道民から見ると無理矢理な気もする例文ですが、これを標準語に直すと、
という意味になるんですね。他の言葉を使った例だと、
という感じ。この「切らさってる」という言葉を標準語に直すと、
という意味になります。
短い言葉の中に情報がぎゅっと意味が詰まっているこの言葉。方言ならではですね。
その3:〜できる
これは「押す」という動詞ではあまり使わないのですが、「書く」「切る」などの動詞で使うことができます。
書く
この意味は、
切る
この意味は、
こんな風に、「可能」の意味もあります。
「おささる」「書かさる」などの意味 まとめ
それでは「〜さる」の意味をおさらいしてみましょう。
- 自分の意思とは関係なく何かが起きてしまった
- すでに〜してある
- 〜できる
これで君も北海道弁マスターだ!!!
…なにこの誰得な記事は。
あと、道民にひとつ忠告しておくと、内地の人は自分たちのことを都民とか府民とか県民とか言わないよ…
自分たちのことを道民って呼んでアヒャアヒャ喜んでるのは道民だけさ…。

